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知っていますか? ドメインを廃止するリスク

こんにちは。岡山・倉敷・福山のホームページ制作会社 ワード社のブログ担当、ヤッチです。

さて、ここを閲覧されている方の多くは、所属する会社や自身で何かしらのウェブページを保有されているのではないでしょうか。

そしてウェブページを保有するのと同時に「ドメイン」も取得していますよね。

ご存知の方も多いと思いますが、この「ドメイン」とはインターネット上の住所といわれ、対象のウェブページへアクセスする際や、電子メールを送付する際に指定されるものです。

ブラウザの上部に表示されている〇〇〇.comや〇〇〇.jpという部分です。

今回はこのドメインに関すること。とりわけ、使わなくなったドメインの廃止にはどのようなリスクがあるかを簡単に説明しておきます。

ドメイン廃止のリスクとは?

使用済みドメインを狙う悪徳業者

ホームページのリニューアルをきっかけにドメインを変更したり、キャンペーンなどで一定期間だけ使用するドメインを取得し、使わなくなったドメインの廃止を検討したりすることがあるかもしれません。

廃止自体は簡単にできますが、廃止後も検索エンジンにはまだそのドメインの評価(ドメインパワー)が残っており、検索結果に対象ドメインへのリンクが表示されることは珍しくありません。

また、他サイトからリンクを貼られていた場合、そのリンクをたどってユーザーが対象ドメインにたどり着く場合もあります。

つまり、単にドメインを廃止したからといって、そのドメインにたどり着くリンクまで無くなる、というわけではないのです。

そして、忘れてはならないのが、そうしたドメインの持つパワーを欲している人たちがいるということです。

実は、ドメインを廃止した場合、一定期間経過すれば第三者がそのドメインを登録して使用できるようになります。

しかも誰でも希望した人から使用できるため、後から保持しておけばよかったと思っても、すでに誰かの手に渡っているということもあり得ます。

この仕組みを利用して悪意のある第三者がパワーのあるドメインを取得することがあります。

ドメインパワーを利用して詐欺サイトを表示させたり、誹謗中傷ページに誘導したりするケースがあるのです。

もし、そのドメイン名の中に元の保有者の名が入っていたりするならば、騙されてしまった被害者からたくさんのクレームが入ってくることもあるでしょう。

偽の電子メールアドレスとして悪用される場合もあります。

対象ドメインを使って詐欺メールを大量に送り付けたり、メールアドレスを利用したパスワードの初期化、SNSアカウントの乗っ取りなどの被害も発生しかねません。

このように、取得したドメインを安易に廃止することにはかなりのリスクが伴います。

加えて、意図しない使われ方をしていたとしても、第三者に取得されてしまったドメインを取り戻すことはなかなか難しい現実があります。

ドメインを適切に廃止するには?

ドメインを捨てるイメージ画像

キャンペーンなどでドメインの廃止があらかじめ決まっている場合は、そもそも会社名を特定できるような文字列を入れておかない方が無難です。

また、ホームページなどで使用していたドメインをどうしても廃止せざるを得ない場合は、当該ページやサイトを廃止した後も一定期間は保持しておき、ユーザーの流入が無くなったことを確認してから廃止手続きを行う必要があります。

もちろん、廃止したドメインのメールアドレスを利用したアカウントはすべて削除か、アドレスの再登録をおすすめします。

また最近ではドメイン廃止リスクを軽減できるサービスも登場していますので、利用を検討してみるのもよいかもしれませんね。

さて、今回は以上です。私も検索結果に実在の企業名で表示されたままの詐欺サイトを見つけたこともあります。

こうなってしまっては対処が非常に困難ですし、自社ブランドの著しい毀損にもつながりかねません。

くれぐれもお気を付けくださいね。

 

参考サイト

https://jprs.jp/registration/suspended/

https://www.gmo.jp/news/article/7027/