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ホームページを活用したウェブマーケティング、ざっくり解説

ウェブマーケティング

先日、ある方からウェブマーケティングって何やるんですか?と聞かれました。

確かにホームページで集客するには「ウェブマーケティングが必要だ」とはよく聞きます。

でも現場レベルの業務において、どのようなことをするのかは、あまり語られていないような気がしますね。

そんなわけで、今回はウェブマーケティングの施策例をざっくりと紹介します。

もちろん、マーケティングの意味するところは非常に広いですから、あくまで全体の一部であることは前提としてご理解をお願いいたします。

●ウェブマーケティングとは

マーケティングをする女性

ウェブマーケティングとは、すなわちウェブの力を使ってサービスを宣伝する(知ってもらう、使ってもらう、買ってもらう)手法のことだと私たちは捉えています。

そのために活用するオンラインチャネルは様々あって、それらを消費者に向けて、入り口から出口まで並列に置いていくイメージです。

この「入り口から出口まで並列に並べていく」というのがポイントで、自社サービスをまったく知らない消費者に対しては、順を追って誘導してあげなければなりません。

それでは、具体的なチャネルを入り口から出口まで、第1段階、第2段階、第3段階と順に並べてみます。

●第1段階

<SNS>

SNS

消費者に一番近く、自社サービスから一番遠いのがSNSだと思います。

自社サービスを何も知らない消費者に対する入り口の部分としての施策に有効です。

SNSとは、人々が互いにコミュニケーションしたり情報共有したりできるプラットフォームのことで、一般的にはTwitter、Facebook、Instagramなどのサービスがあります。

伝えられる情報量が少ないため、インパクトのある画像とキャッチーな文体でユーザーの興味を引き付ける必要があります。うまく活用できれば、ユーザー間で情報が拡散されて、多くの消費者を次の段階へ誘導することができます。

<SEO対策>

SEO対策

SNSと並んで、消費者との最初の接点として有効に活用できるのが、GoogleやYahooなどの検索エンジン最適化(SEO)対策です。

皆さんもよく利用されていると思いますが、検索エンジンとは、検索窓に打ち込んだキーワードの検索意図にマッチしたウェブページを、ランキング形式で表示してくれるサービスです。

この検索ランキングの上位に自社ウェブページが表示されれば、多くの消費者を次の段階へ誘導できます。

受動的なSNSユーザーに比べて、検索からやってくるユーザーは目的が明確で能動的に動いているため、成功すれば自社の顧客になりやすいという特長があります。

※最近はSNS内の検索もよく使われていますが、まだまだGoogleほどではありません

また、一度検索ランキングの上位に入ってしまえば、SNSと比較的して、長期にわたって流入が見込めるというのも大きなポイントでしょう。

もちろん、SNSと比べてのデメリットもあります。

SEO対策とはあくまで検索エンジンからの評価を獲得するという施策のため、SNSのように気軽に単体で何かができるわけではなく、評価対象のウェブメディアやホームページを持っていることが前提となります。

また、SNSは投稿さえすればそのプラットフォーム内には表示されますが、SEOの場合は、検索エンジンが認めるような優良な内容でない限りはランキングに表示されることはありません。

そして表示されたとしてもランキングの下の方であれば、まったく流入は見込めないでしょう。

1ページ目、なかでも1位ウェブページが総取りする世界です。

そういったことから、多くの消費者を誘引したい場合は、情報発信専用のウェブメディア等を制作するなどして、競合他社に負けないクオリティのウェブページを制作していく必要があります。

しかし、この競争は年々激しくなっています。

<ウェブ広告>

web広告

もしマーケティングにかける資金があるのであれば、ウェブ広告を検討してみてもよいかもしれません。

ここも消費者の入り口として有効です。その種類は様々あり、ウェブサイトに表示させる画像や動画の広告(ディスプレイ広告)、Googleの検索結果ランキングと同時に表示させるテキスト広告(リスティング広告)、SNSの中に表示させるソーシャルメディア広告などがあります。

それぞれに広告効果が測定できる無料ツールも用意されており、うまく活用できれば多くの消費者を誘引することができます。

ウェブ広告の場合、誘引先は次で紹介するランディングページとなることが多いようです。

●第2段階

<ランディングページ>

LP

ランディングページ(以下、LP)とは、主に第1段階で説明したSNSやウェブ広告などからユーザーを受け入れる着地(ランディング)点となるウェブページのことです。

SNSやウェブ広告から直接、公式サイトなどに流入すると、情報量の少ない場所からいきなり情報量の多い場所に飛ぶわけですから、消費者が混乱して離脱をしてしまいます。

そういった場合は、SNSや広告と公式サイトなどの間にワンクッションとして、LPが設置されることもあります。

他にも、キャンペーンやイベント告知時などに、単一目的のために設計される場合もあります。

単一目的とは、訪問者が商品の購入をしたり、情報をダウンロードしたり、コンタクトフォームから問い合わせしたりといった特定の目標のことをいいます。

つまり、SNSやウェブ広告ではできない目標への到達をLPが変わって行うということです。

※単一目的のLPはSEO対策との相性は良いとはいえず、検索からの受け入れ先として設置するケースは多くはありません。

<ウェブメディア>

ウェブメディア

検索エンジンからの流入を目指して集客するのであれば、ウェブメディアが最適です。

ウェブメディアといえば、新聞社や出版社が配信するニュース系メディアを思い浮かべる人が多いかもしれません。

しかし昨今では、一般企業も自社の情報発信のためにウェブメディアを持つことがあります

これを「オウンドメディア」と呼ぶのですが、ほとんどのケースで検索エンジンからの流入を目的とし、最終的には自社公式サイトの商品やサービスへと続く導線として運営されています。

情報を求めて検索している消費者に向けて、その意図にマッチするような記事を発信します。

その記事がGoogleなどの検索ランキングに上位表示されれば、検索からの流入が見込めるようになります。

●第3段階

<ホームページ>

ホームページ

一連のウェブマーケティングの中核を担うのは、やはりホームページです。

第1段階、第2段階を通してやってきた消費者の最終目的地として、様々な施策を用意する必要があります。

ホームページの強みは無限に掲載できる情報量と、できる施策の多さにあります。

それでは、ホームページに流入してきた消費者に対して、できる施策を一部紹介します。

アクセス解析

アクセス解析

ホームページを持っている人なら、同時に「Googleアナリティクス」などのアクセス解析ツールを入れている人も多いでしょう。

これは単にホームページへどれだけの人が訪れたかを計測するものではありません。

流入数は、曜日や時間帯ごとに細かく計測することができます。このタイミングを活用すれば、流入の多い時間帯に何らかの施策を打つこともできるでしょう。

どこのチャネルから流入してきているかも分かります。

SNSの施策を行っているのであれば、SNSからの流入が増えているか減っているかぐらいは把握していないと、そもそも対策の打ちようがありません。

また、ホームページに流入した人の経路を追いかけて、どこで離脱したかを把握することもできます。

もし申し込みフォームまで到達したのに、そこからの離脱が多いとすればフォームの改善が必要ということになります。

さらにタグを使えば、ページ単位でどこまで読み進められたかも計測できます。あまりにもページ上部しか読まれていない場合は、設置しているコンテンツが悪いという可能性があります。

ちなみに「Google search console」のような検索に特化したツールを使えば、どのような検索キーワードでホームページへ流入しているかが分かります。

自社に求められていることも分かるということですね。

ホワイトペーパー

ホワイトペーパー

ホワイトペーパーとは、企業が提供する製品やサービスについて、詳細な情報を記載した資料のことです。新しい技術の解説や、業界のトレンドなどを提供する場合もあります。

使い方としては、ホワイトペーパーをホームページに設置し、ダウンロードできるようにします。

そして訪問者がダウンロードする際にメールアドレスの登録を求めることで、企業側は潜在顧客としての情報を得ることができます。

情報を提供してくれた訪問者には、メールマガジンを発行して、ロイヤリティを高め、再度ホームページに訪問してもらい、商品やサービスの購入を促すことができます。

※メールマガジンは送信先の誰が開封したかも分かるので、非常に有効です。

もちろん、戻ってきてくれた消費者は顧客になる可能性が非常に高いわけですから、アナリティクスなどの計測ツールを使って経路を確認していくことが重要です。

●まとめ

いかがでしょうか。今回紹介したウェブマーケティングは一部ではありますが、王道のやり方です。

ホームページは作ってからが本当の勝負。ぜひ、これらのチャネルから自社に最適なものを

選んで、並べて、最終的な目標までユーザーを導いてあげてくださいね。